日本舞踊と私

日本舞踊舞踊のお稽古を始めてから40年以上の年月が過ぎました。藤間流の師範のお許しを御家元様から頂いてから5年近く経ちます。今は亡き祖母から「綺麗な着物を沢山買ってあげる」と言われ、お稽古場にほいほいとついて行ったのが始まりです。

初舞台「祇園小唄」

10歳頃の私です。初めて地毛で日本髪を結い、朝からのお支度と舞台を終えて写真館に連れて行かれたので着崩れしまくりですね(笑😆)。早く頭と帯を解きたい一心でカメラの前にいました。

大和楽「序の舞」

仕事.結婚.出産等でお稽古をお休みすることはあっても辞めたいと思ったことは一度も無く生活の一部として今まできています。お稽古場での稽古とともに与えていただいた曲の言葉の意味や時代背景を調べて自分なりに踊りを膨らませていく作業も大好きです。

長唄「扇の四季」

一見、華やかな舞台ですがここまでくるのに沢山の反復練習とお師匠さんの努力があります。でも舞台の上に綺麗な夢の世界だけを残すため、努力したことすら忘れて夢中の傀儡となり務めるのみです。と…言いましても周りを見わたせば踊りのお上手な方ばかり(´∀`)。この歳になっても目標や憧れを持つことがあって幸せ。日本舞踊の世界へ導いてくれた祖母、続けさせてくれた両親には感謝しております。

長唄「博多帯」

そして、仕事が忙しい時も「これも仕事だから…」と送り出してくれる夫にも感謝しております。打掛着て踊っているちょっと変わった奥さんですがこれからも応援よろしくお願いします。    

文責  藤間蘇女若 事 薫